コラム
「無宗教でも葬儀はできる?」「宗派は関係あるの?」ペット火葬と宗教の疑問にお答えします!
長年可愛がってきたペットが亡くなる、またはその時期が近づいてくると、飼い主様が「なにかセレモニーのようなことをしたい」「葬儀をあげた方がいいのだろうか」などと思われるのはごく自然な流れです。
その一方で、「自分たちが無宗教だとペット火葬は可能か?」「ペット火葬とはいえ、何らかの宗教色はあるのでは?」「そもそもペットはお葬式できるの?」等、わからないことが出てくるのではないでしょうか。
そこで今回は、ペット火葬の内容と意味について解説いたします。
現在ご検討中の方がさまざまな疑問を解消した上で、心から安心してペットとの最期のひとときを過ごせるよう参考になれば幸いです。
ペット火葬とは?宗教に影響はあるのか?
結論からお伝えすると、ご家族様が無宗教であってもペット火葬を執り行うことは可能です。ペット火葬とは、亡くなったペットとのお別れに執り行われる葬儀様式のことで、現在は宗教に関わらず行うことができるようになっています。
こんなに違う「昔」と「今」のペットの葬儀事情
昔は飼っていたペットが亡くなると、自治体に連絡して遺体を焼却するか、小型ペットであれば庭に埋めたりなどして供養するのが一般的でした。
しかし、近年ではペットを“大切な家族の一員”と見なす方々が増えたことで、「家族(=人間)と同じように供養してあげたい」といったニーズが増え、それに応える形でペット専用の葬儀を執り行う業者が増えてきています。
無宗教でもペット火葬はできる
たとえば、これまでのご相談内容の一例をご紹介します。
・お線香のあげ方も知らないが、供養はしてあげられるのか?
・無宗教だと業者からペット火葬について取り合ってもらえないのではないか?
・自身は無宗教だが、葬儀をしてあげないとペットは成仏できないのでは?
実は、ペット火葬においては「お線香をあげなければならない」「住職がお経あげを行わなければ魂が成仏できない」ということはございません。
様式についても決まったものはないため、弊社ではペット火葬をシンプルに行えるようにしています。
ペット火葬を行う意味とは?
ペット火葬を執り行う事情や意味合いは、飼い主様それぞれによっても多少異なるかもしれませんが、やはり共通するのは「ペットを想う心」にあります。
さらに飼い主様にとっても、ペットとの別れの場を設けることで心の整理をつける機会となるという心理的な意味が大きいようです。
ここでは、実際にご自身の飼っていたペットのために葬儀を行った方々にお伺いした「ペット火葬をしたことで感じたことや得られたこと」の一部ご紹介します。
ペット火葬を執り行うことで感じたこと・得られたことは?(※当社調べ)
・今までの思い出を改めて振り返る機会になった。
・これまで支えてくれたペットに感謝の気持ちを伝えることができた。
・葬儀という形で見送ることで、気持ちを整理することができた。
・突然のことに気が動転していたが、やすらかな顔を見ることができて、やっと涙を流して悲しめた。
ペット火葬の流れ
ペット火葬ではどのようなことが行われるのか、弊社の流れをご紹介します。
弊社に連絡、葬儀内容の決定
ペットが亡くなったら、まずは弊社までご連絡ください。
弊社は「ペットの訪問火葬」を執り行っている専門業者ですので、お客様のご自宅にお伺いし、ペットの火葬~葬儀までのサポートをさせていただきます。
お別れセレモニー(オール火葬コースのみ)
安置されたペットをなるべく温かい雰囲気でお見送りできるようにしています。「最小限度のお供え」「お線香」「おりん」と極力シンプルにし、飼い主様には葬儀というセレモニーの場で手を合わせていただきながらペットへの想いをお伝えしていただいております。
―お線香とおりんを鳴らす意味―
葬儀で行われるお線香には、ペットへの感謝の気持ちを表現されるとされ、お線香あげは無宗教のペット葬儀においても感情的な意味合いをもちます。
また、おりんを鳴らすことで亡くなったペットの魂に飼い主様のメッセージを送ることができるとされています。おりんの音の響きで、愛するペットの魂が平和で幸福な場所へ旅立つことを願いましょう。
火葬
火葬は、弊社のペット専用の訪問火葬車で行われます。ペットと共に入れてほしいお供え物がある場合は、事前にご相談ください。
ただし、お供え物によっては火葬の過程でダイオキシンや異臭、煙を発生することがあるほか、火葬後のお骨にも影響を及ぼすおそれがあるものがございます。
自宅でお手元供養
火葬後は、ご家族様のもとへお帰りになります。弊社をご利用いただく飼い主様の多くは、お寺などの納骨よりお手元供養を選ばれる方が多いです。宗教に関わらず、「亡くなった後もペットを感じていたい」「自宅でずっと供養してあげたい」といった場合は、お手元供養が最適です。
―ペット用仏壇を用意するもしないも自由―
お骨を自宅に置く場合、ペット用の仏壇を置く・置かないは自由です。
仏壇を置く場合は、お部屋の一角に専用のコーナーを設けることになります。小型ペットのお骨を納めるのに最適なミニタイプの仏壇、見た目が一見オブジェのようでデザイン性が高い仏壇など、さまざまなものがあるのでご自宅のスペースに合わせて選んでください。
仏壇を置かない場合は、お花、お線香、ろうそく、骨壺など、飼い主様の想いに応じてお好みのものを置かれることが多いようです。
こうした「新しいカタチのペット供養」もまた、年々多くなっているのが実情です。
まとめ
今回は宗教とペット火葬のよくあるご質問について解説しました。ご家族様の宗派に関わらず、ペットの死を悼み、感謝し、そしてこれまでの思い出をより一層大切なものとして“心に刻むセレモニー”を執り行うことは、非常に意義深いことだと思います。
弊社もこれまで「ペット訪問火葬」という形で多くの飼い主様に対応させていただいてきましたので、ぜひ安心してご相談ください。
ペットの供養に関してご不明な点がありましたら、ペットメモリアル阪神(TEL:0120-623-568)までご相談ください。