コラム
ペットの「手元供養」とは?メリット・デメリットや費用の目安について解説
愛するペットが亡くなった後、お悩みになるケースが多いのが「ペットの供養をどうするか」です。
お寺で供養したとしても将来を考えると継続的に通えないので、何か違う方法がないかとお探しの方や、ペットの死後も身近にいてほしいとお考えの方にぴったりなのが、「手元供養」です。
そこで今回は、ペットの供養方法のひとつである「手元供養」とは何かとメリット・デメリット、費用の目安についてご紹介いたします。
ペットの「手元供養」とは
「手元供養」とは、火葬したペットのお骨を身近に置いて供養する方法です。
ペット用のミニ仏壇にお骨を納めて自宅で供養する「自宅供養」のほか、近年ではお骨をアクセサリーなどに加工して身につける「手元供養」といった方法もあります。
自宅供養(自宅に仏壇を置く方法)
お寺や霊園に納骨せずに、自宅にお仏壇を用意してお骨を納めます。現在、ペット用のミニサイズのお仏壇も取り扱われるようになり、インターネットで販売されています。
ペット用の仏壇には典型的なスタイルのものだけでなく、かわいらしいオブジェのような置物のように違和感なく部屋に置けるものもあります。
手元供養では、生前のペットの姿を写真に収めた遺影、ろうそくとそうそく立て、線香などの仏具を用意し、日々の供養ではお水やお花、ペットの好物などをお供えする方も多いようです。
手元供養(お骨を身につける方法)
お骨や遺灰をカプセルに入れてペンダントにしたり、キーホルダーなどに加工したりする方法です。持ち運び可能で身につけられることから、ペットの生きた証しをこれからもずっと身近に感じたいとお考えの方や、自宅に仏壇を置くスペースはないが供養はきちんとしたいとお考えの方などに選ばれています。
ペットの手元供養にかかる費用は?
手元供養にかかる費用は、一般的にお寺などで供養するよりも安価です。
【手元供養の費用目安】
供養の種類 | 形式 | 平均費用 |
自宅での供養 | 仏壇、骨壺、その他の仏具一式 | 10万円~20万円 |
手元供養 | アクセサリー(ペンダントネックレス、キーホルダー、指輪などいくつかの種類あり) | 数万円~50万円 (※お骨を人工ダイヤモンドに加工する場合は高額になる傾向があります。) |
(※あくまでも目安のため、詳細を知りたい場合はお近くの業者に問い合わせて見積もりをもらいましょう。)
手元供養のメリットとデメリット
手元供養には、以下のようなメリットとデメリットがあります。
メリット
お寺の供養や納骨などでかかる費用より安く済む。 ペット亡き後もずっと側にいられる。 遠方まで足を運ぶことなくいつでも供養できる。 引っ越し先への移動が容易である。 |
仏壇を置くにせよアクセサリーなどに加工して身につけるにせよ、一般的なお寺やペット霊園での供養よりも身近に感じることができるのは、〈手元供養の最大のメリット〉と言えます。飼い主様の日々の暮らしの中で供養ができるので、失ったペットのショックや喪失感からも癒やされることでしょう。
デメリット
ペットのお骨(仏壇)を自宅に置くことに抵抗を感じる家族がいる場合、実現が難しくなる。 ペットの飼い主も将来亡くなった後、ペットの仏壇をどうするのかといった新たな課題がある。 小さいとはいえ、ペット用の仏壇を置くスペースが必要。 |
手元供養するにあたり、一番の障害となるのが「家族の同意」をきちんと取り付けられるかどうかです。どんなに愛するペットでも、お骨や仏壇を自宅に置くのは気が引けるという方も少なくありません。仏壇を置くスペースも確保する必要がありますが、住居の状況によってはそれも難しいケースがあります。
また、ご自身が元気なうちは自宅で供養できても、将来的にはどうするのかを考えておかなくてはならず、仮に飼い主が老人ホームに入居されるような状況になった場合、その後供養はどうするのかなど、家族との意見のすり合わせとなります。
以上のことから、もし手元供養をしたいとお考えであれば、まずは同居するご家族と話し合いをされ、ご家族の同意の下で進められるのがベストです。
そして、どうしてもペットの仏壇を置くのが難しいようであれば、上記でご紹介した「身につける形式の手元供養」を検討してみるのもひとつです。
まとめ
今回はペットの手元供養についてご紹介しました。
ペットのお骨を側に置くことで、在りし日の元気な姿を偲んだり、身近に感じ続けながら生活できたりできるのも手元供養の良さと言えます。
また、飼い主が元気なうちは自宅の手元供養でお骨を保管し、将来的にご自身が亡くなる際にお墓に一緒に入れてもらうというケースも増えています。
現在はペットのお骨も一緒に納めてもらえる霊園もあるので、家族の行く末を共にしたいという場合は、今のうちから可能な霊園を探すのもおすすめです。
これまで共に人生の多くの時間を過ごしたペットの供養の先も見据えたライフプランをぜひ考えてみてはいかがでしょうか。
ペットの供養に関してご不明な点がありましたら、ペットメモリアル阪神(TEL:0120-623-568)までいつでもご相談ください。