コラム
ペットの墓石を手作りしたい!必要な材料や作る際の注意点とは?
最近では愛するペットのために飼い主さんが墓石を手作りする方も増えてきています。
今までの思い出を振り返りながら、大切なペットへの感謝の気持ちを込めて「墓石を手作り」してみませんか?
墓石を作ることでお見送りしたペットがいつでも帰って来れる場所となり、飼い主さんの心の拠り所となるでしょう。
本記事では、墓石の種類やペットのお墓を作る際に注意したいポイントを紹介していますので参考にしてみてくださいね。
大切なペットの墓石を手作りしたい
愛するペットとの別れに気持ちの整理がつかなかったり、どのように供養してあげたら良いのか分からず、火葬後の遺骨が骨壺に入ったまま安置している方も多いかと思います。
供養には様々な形がありますが、「墓石を手作りする」こともひとつの供養方法です。
「手作り墓石」はデザインや形状に決まりがないため、自由な装飾で飼い主さんの想いを形にすることができます。
墓石に必要な材料と場所さえ確保できれば、遺骨を置いておく仏壇を作って手元供養をしたり、自宅の庭などに遺骨を埋葬して素敵なお墓を作ってあげるのも良いでしょう。
ペットも喜べるような愛情がこもった墓石を作ってあげたいですね。
ペットの手作り墓石の材料は?
手作りの墓石はDIYを取り扱っている店舗で一通り材料を揃えることができます。
墓石を置く場所を屋外か、室内向けに作るかによって必要になる材料が異なりますので、まずはどのような墓石を作ってあげたいかをイメージしてみましょう。
お墓の顔となる墓石は手作りするのはもちろんですが、ペットの似顔絵や名前を掘りたいなどデザインにこだわりたい場合は、専門の業者に依頼してペットの名前や似顔絵を掘ってもらうサービスを利用するのがおすすめです。
メインとなる墓石はオーダーし、墓石を囲う部分に飼い主さんのアイディアを生かすなど、組み合わせても良いでしょう。
石碑
石碑(せきひ)は、屋外向きの墓石で耐久性のあるしっかりとしたお墓を作りたい方におすすめです。
文字を掘るといった加工は自宅では難しいですが、できるだけ石の表面が平らのものを選ぶと油性マーカーで文字を書くことができます。
石碑のまわりをレンガや柵などで囲んだり、玉砂利を敷き詰めたりしても素敵に仕上がるでしょう。
- 平らな石
- 油性ニス
- 油性マーカー
- 玉砂利
- レンガなど
木碑
木で作る墓石のことで、大きな特徴としては彫刻刀を使って自由に文字やデザインを彫りこむことが可能です。
庭などに埋葬する場合は、他の墓石と比較すると経年劣化のスピードが早いため、定期的なお手入れやメンテナンスは必要になります。
- 木材
- 油性ニス
- 油性マーカー
石像墓石
石像墓石は石を細かく粉末にした「石紛粘土」を使って好きな形を造形したり、絵具で色を塗ったりできる墓石です。
イメージとしては紙粘土に近いもので屋外よりかは室内用に作成する墓石になります。
石像墓石の特徴は、形を自由に作れることや仕上げた後によく乾燥させれば多少の衝撃にも耐えれる点がメリットです。
- 石粉粘土
- 水性ウレタンニス
- 絵具
金属製の墓石
見た目にも美しい金属性製の墓石は、プレート型をオーダーして作成することができます。
レーザーでペットの写真を彫刻できるため、プレート型のお墓ができれば装飾は飼い主さんのオリジナルで作成できます。
例えば、自宅のお庭にお墓を作る場合はお花を一緒に植えて花壇のように仕上げても素敵ですよ。
クリスタル墓石
金属製と同様に文字を刻める墓石で、室内に置いてもインテリアに溶け込むデザインとなっています。
ペットの遺骨や写真と一緒に飾ったりして、一生懸命生き抜いたペットの存在を表すかのような見た目にも美しい墓石です。
クリスタル墓石も金属製と同様に刻印サービスを行っている業者に依頼すれば、文字入れや似顔絵を掘ってくれます。
ペットの手作り墓石の注意点は?
墓石を手作りしても、飼い主さんのペットへの想いがこもったものであればどのような形でも問題はありませんが、墓石を置く場所には注意が必要です。
墓石を作った後にトラブルや後悔がないように、事前に確認しておきましょう。
庭などの私有地にお墓を作る
- 私有地以外の場所には埋葬をしない
- 日当たりが良く雨水が溜まらない場所を選ぶ
- 火葬後の遺骨は骨壺から出して埋葬する
- 土に埋葬する際は土を高めに盛る
ペットの火葬後に遺骨を屋外へ埋葬する場合は、お墓を立てる場所に注意をしましょう。
まず、マンションなどの自宅近辺の敷地内であっても他人が所有する土地や公園にペットの埋葬はできませんので、飼い主さんやご家族の私有地にお墓を立てます。
自宅の庭などにお墓を作る際は、お墓のある場所を間違えても人が踏み込んでしまうところは避け、天候の影響を受けてお墓が荒れてしまうことがないように配慮した場所を選びましょう。
土を掘って埋葬する際には、ある程度の幅と深さが必要なため、スペースを確保できるところの方がお墓を立てる場所として適しています。
まとめ
大切なペットとの別れは「ペットロス」という大きなダメージが飼い主さんの心と体に想像以上の影響を与えます。
深い悲しみを乗り越えるには容易なことではありませんが、ペットを想いながら飼い主さん自身が墓石を作ることで、思い出を振り返ると同時に気持ちをひとつずつ整理することのできる大切な時間になるのです。
飼い主さんが愛情を込めて作成した墓石が完成した時、きっと新しい日々へと歩み出せているはずです。