コラム
ペットが亡くなったら、いつまでに火葬する?
大事なペットとお別れするのはとても悲しいことですし、そばを離れたくないと思うのも無理はありません。
しかし、いつまでもそのままの状態ではいけないので、火葬する必要性があります。
大事なペットを火葬することに耐えられない人もいるかもしれませんが、そのままの状態を維持することは残念ながらできません。
腐敗が進み、大事なペットの姿のままではいられなくなってしまうので、悲しくても自然に還してあげることがペットの供養にもなります。
とはいえ、いつまでに火葬を行えばいいのか分からない人も多いのではないでしょうか。
それでは、ペットが亡くなったら、いつまでに火葬するのかご説明しましょう。
ペットを火葬するのは最低でも5日以内
ペットを火葬するのは、寒い時期であれば最低でも5日以内に行いましょう。
寒い時期は気温が低いことで腐敗が進みにくいため、最低でも5日以内に火葬すれば問題ありません。
小さなペットや痩せているペットなどは1週間程度安置していても腐敗が進みにくいことがありますが、一緒にいたいからといって安置し続けていても腐敗が進んでしまいます。
別れるのは悲しいかもしれませんが、そのままの姿で供養するためにもなるべく早めに火葬するのが得策です。
早く火葬してあげた方が良いケースとは?
基本的にペットはいつまでに火葬すればいいのか、という決まりはありません。
ただ、人の場合は1日待ってから火葬するように、ペットも1日待ってからなら火葬しても良いという認識が一般的です。
これは、1日の間に蘇生する可能性があるからです。
ペットが亡くなったからと、すぐに火葬の予約を入れる人もいます。
しかし、すぐにペットとのお別れがやってきてしまうので、1日はペットのそばにいてあげましょう。
とはいえ、先ほどペットを火葬するのは最低でも5日以内とご説明しましたが、状況によっては早く火葬してあげた方が良いケースもあります。
早く火葬してあげた方が良いケースは、以下の通りです。
- 夏場の暑い時期
- 外傷や腫瘍がある場合
- 遺体の状況の変化
以上のような状況の場合は、火葬を早める必要性があります。
それでは、早く火葬してあげた方が良いケースについてご説明しましょう。
夏場の暑い時期
夏場の暑い時期は非常に気温が高く、それだけペットの腐敗が早く進んでしまいます。
冷房を強く効かせることで少しでも腐敗を遅らせることはできますが、それでも外気温の高さでは焼け石に水です。
夏場の暑い時期は長くても3日以内には火葬を済ませる必要性があるでしょう。
外傷や腫瘍がある場合
外傷や腫瘍がある場合、そこから徐々に腐敗が進んでいきます。
外傷がなければ身体の内部でガスが充満していき、少しずつ腐敗が進んでいきます。
しかし、外傷がある場合は、その箇所から徐々に腐敗が進んでいくので注意が必要です。
また、腫瘍があるペットなら、腫瘍がある場所から徐々に腐敗が進んでいきます。
見た目には分からなくても想像以上に腐敗が進んでいることがあるので、早めに火葬しましょう。
遺体の状況の変化
遺体の状況に変化が見られる場合は、早急に火葬をした方が良いサインだと思ってください。
目の落ち窪み、お腹にガスが充満している、腐敗臭が強くなってきている、虫が寄ってきているなど、腐敗が進んでいるサインは多くあります。
このままでは生前のペットの姿を維持するのが難しくなってしまうので、早々に火葬しましょう。
腐敗が進んでしまうと衛生面の問題が発生してしまうため、可能であれば状況が変化する前に火葬するのがベストです。
亡くなったペットの適切な安置方法
亡くなったペットを火葬する前に、適切なやり方で安置する必要性があります。
とはいえ、どうすれば適切に安置できるのか分からない人も多いのではないでしょうか。
それでは、亡くなったペットの適切な安置方法についてご説明しましょう。
亡くなったペットの適切な安置方法とは?
亡くなったペットは、基本的に2時間程度で死後硬直が始まります。
亡くなったペットの中には身体が伸び切った状態で固まってしまうことがあるので、死後硬直が始まる前に自然な状態に身体を整えてあげましょう。
既に死後硬直が始まっている場合は、無理に身体を動かす必要性はないため、そのままの状態で寝かせてあげましょう。
ただ、目が開いたままの状態で亡くなることもありますが、その場合は無理に閉じないであげてください。
適切な安置方法は、以下の通りです。
- 固く絞ったタオルでペットの身体を綺麗に清める
- 直射日光が当たらない涼しい場所に安置する
- 綿の素材のもので優しく包み、保冷効果の良い箱に入れる
- ドライアイスや保冷材など身体を冷やせるものをタオルに包み、頭、胸、脇の下、お腹の辺りに当てて冷やす
まとめ
ペットが亡くなるのは非常に悲しいことです。
ペットを飼っている人ならだれでも避けては通れないことですが、悲しいからといっていつまでも安置しておくのはおすすめできません。
腐敗が進まないうちに火葬してあげるのがペットのためにもなるので、数日以内に火葬しましょう。