コラム
ペットの形見は残せる?方法や残す際に気をつけたいこと
大切なペットが亡くなってしまったときに、生前の姿を想いかえせるような形見を残しておけば良かったと感じる方も多いようです。
後悔をなくすためにもペットの形見を残すことはひとつの選択肢でしょう。
形見を残す方法や飼主さんが気をつけるべき点などをご紹介します。
ペットの形見は残したほうが良い?
人と同じくペットもやがては寿命や病気などで死を迎えます。
ペットが健康で暮している時は亡くなってしまった後のことは考えたくないと思っている飼主さんも多いことでしょう。
しかし、ペットを失ってしまった後に後悔することがないよう、どのような形見を残しておくか考えておくことはとても大切です。
形見はペットを身近に感じ、悲しみや喪失感による「ペットロス」を和らげてくれるもの。
ペットの形見があれば、いつも飼主さんの傍にいてくれるような気持ちを与えてくれるでしょう。
飼主さんに合ったペットの形見を選ぶことをおすすめします。
ペットの形見として残す方法
そもそも、ペットの形見を残したい場合はどのような方法があるのでしょうか。
形見を残すには様々な方法がありますが、飼主さんにとって一番ペットを身近に感じれるようなものを形見として残すのが良いでしょう。
具体的には以下のような種類があります。
遺骨
ペットの遺骨を形見として持っておくことも方法のひとつです。
火葬後に納骨された骨壺から小さなお骨を抜き取り、専用のケースなどを用意して遺骨を入れることで飼主さんがいつでも触れることができます。
最近はペットのお葬式を行うことが増え、火葬業者やプランは様々なものがありますが、業者によっては遺骨を返却してもらえないこともあります。
遺骨を形見にする場合には事前に確認をとるようにしましょう。
- ペンダント型ネックレス
- カプセル型のキーホルダーなど
遺骨を保管するケースには、上記のような一見すると遺骨が入っているとはわからないデザインも多く、お守りとして持ち歩きやすいような形状になっているのもうれしいですね。
飼主さんがいつでも手に取れるような形を選ぶと良いでしょう。
ペットの毛や爪(遺毛)
ペットの毛を形見として残すことを「遺毛」といい、そのままケースや袋に入れて保管することができます。
ペットの毛以外にもひげや爪、鳥類なら羽も遺品として残すことは問題ありません。
火葬で供養を行う場合は、毛は燃えて飼主さんの手元に戻ることがないため、形見として遺毛を残すなら事前に取っておく必要があります。
他にもペットの遺毛を形見として残すには、専門の方にオーダーメイドとして「ぬいぐるみ」や「ストラップ」などを依頼して作ってもらう方法もあります。
フリマサイトなどで飼主さんの希望に合う方に依頼することを検討してみても良いですね。
肉球の足形
ペットのチャームポイントである肉球や足の大きさなどを型にとって残しておくこともおすすめです。
方法としては、紙粘土型などで足型をとったり、肉球にインクをつけて色紙に足形を押すなどしてオリジナルのものを作っておきましょう。
ペットが亡くなった後でも足形とペットの写真と一緒に飾るなどすれば、飼主さんがいつでも生前の姿を想いかえせるため、気持ちがほっこりと和むような形見となりそうですね。
ペットが気に入っていたもの
毎日のようにペットが気に入って使っていたものを形見として残しておくことで飼主さんはペットと過ごした何気ない日を思い出すことでしょう。
- 首輪
- おもちゃ
- エサ皿など
100円ショップで販売されているケースは種類も豊富なので、飼主さんがオリジナルの保管ケースを作ってあげるのも良いかもしれませんね。
形見を残すときに気をつけること
とくに「遺毛」を残す際はできる限りキレイな状態で保つためにも、十分なお手入れや保存の仕方、保存場所がとても重要になります。
大切なペットの形見を以下のことに気をつけながら保管しましょう。
- 毛や爪などの形見は丁寧に洗浄
- 毛や爪は定期的に天日干し
- 湿気の吸収剤や乾燥剤の活用
- ホコリなどを防ぐケースで保管など
形見の保管で不向きな場所は、直射日光の当たる場所や湿気の多いところです。
そのような場所は変色や色褪せも気になりますし、カビの繁殖も気になるため避けるようにします。
ペットロスとの向き合い方
飼主さんにとって家族の一員であるペットとのお別れは、気持ちの整理がつかずに悲しみにくれてしまうことも多いでしょう。
「ペットロス」という言葉があるように、ペットを失ってしまった飼主さんの辛さは計り知れません。
ペットを失った直後は、無理して忘れる必要はなく、一緒に過ごした思い出を振り返りながら過ごすのも良いかと思います。
例えば、ペットとの思い出の写真を整理しながら新しいアルバムを作ってみたり、ペットとの楽しかった出来事などを家族や友人と話たりしながら少しずつ気持ちの整理をしていきましょう。
まとめ
ペットの形見は飼主さんの気持ちに寄りそってくれる大切なもの。
ペットとの別れがとても辛く、悲しみがこみあげてきたときは、大好きだったペットの「形見」を残しておくことによって、ペットがすぐそばにいてくれるような安心した気持ちになるはずです。
どのようなものを形見として取っておくかは飼主さんの考え方、気持ち次第となるでしょう。
ペットの存在を感じれるものを傍に置いておくことも良いですし、辛いからとあえて処分することも悪いことではありません。
しかし「処分しなければよかった」と後悔してしまう飼主さんが多いのも事実。
ペットの形見を残そうか迷っている場合は、ペットが生前に気に入っていた物や身に着けていたものを少し残しておくようにして、気持ちが落ち着いてからペットの遺品を片づけ始めましょう。
焦らずに悲しい気持ちと向き合うことでペットとのお別れを乗り越えていけるはずです。