コラム
ペット葬儀にお布施はなくてもよい理由とお布施を渡すケースについて解説
ペットが亡くなると多くの方は火葬をしてお見送りをしますが、最近では火葬の際に「葬儀」を希望する方が増えています。
ここでいう葬儀とは、僧侶を呼んでお経をあげてもらうことをいいます。
人の場合、葬儀をした後に火葬をして見送るのが一般的ですが、ペットではまだまだ火葬のみ行うほうが多数派です。
いずれにしてもペットが亡くなれば葬儀や火葬をお願いすることになりますが、その際にお布施を用意すべきかどうか悩む方は多いでしょう。
本記事では安心して葬儀・火葬に参列できるよう、お布施に関する悩みを解説いたします。
ペット葬儀にお布施がいらない理由
さっそく結論ですが、ペット葬儀の場合お布施は必要ありません。
先ほどお話したようにペットの葬儀費用とは、僧侶を呼んでお経をあげてもらうための費用です。火葬の費用とは別となります。つまりペットの葬儀費用そのものがお布施であると考えてもらえるとわかりやすいでしょう。
ですから別途お布施を用意する必要がないのです。
もちろん火葬のみお願いする場合でも同様で、お布施の必要はありません。
ペット火葬業者側や僧侶に対して、お布施を用意してないことが失礼にあたるといったことはありませんので安心してください。
お布施を渡しても良い?
とはいえ、やはりお布施を渡したいという方もいるでしょう。
お布施は僧侶に対する感謝の意もあるため、金銭的な余裕があればぜひ用意してください。
もちろん無理に用意する必要はありません。
お布施をはじめ、良い行いは「善行」といい、めぐりめぐって亡くなったペットへの供養となるものです。
気持ちとしてお布施は用意するようにしましょう。
ペット葬儀におけるお布施の相場
それではお布施を渡す場合、いったいいくら用意すればよいでしょうか?
金額の多い少ないで特段に悪いことはありませんが、何かすっきりしませんよね。
できれば相場を知っておきたいものです。
今は様々なところから情報が手に入る時代なので、それら平均的な金額をみてみると3千円や5千円がもっとも多く、1万円も用意できれば十分すぎるでしょう。
またそれ以外の金額はダメなの?という疑問もあるでしょうが、4千円でも6千円でも全く問題ありません。
ただ慣習的に割り切れる数字や縁起の良くない数字といったものを避ける傾向があるため、上記のような金額が一般的となっているのでしょう。
お布施を渡すタイミングとは?
お布施は葬儀前に渡しましょう
それでは実際にお布施を渡そうとした時、どのようなタイミングがよいのでしょうか?
人の場合は葬儀が始まる前に渡すのが一般的とされていますが、ペット葬儀も同じです。
当日は火葬業者との手続きや説明、支払いがありますので、その際に一緒に渡せばよいでしょう。
僧侶による読経をお願いしていて、直接僧侶に渡したい場合には火葬業者に渡すタイミングを相談してみるのがよいでしょう。
お布施には白い封筒を準備する
お布施は何に入れて渡せばよいのかといった疑問ですが、白い封筒であれば問題ありません。
コンビニでも手に入るため準備が容易ですし、ペット葬儀は人の葬儀ほどかしこまっていませんので、不祝儀袋や奉書紙で包むといったことまで用意しなくてもよいでしょう。
ただし白い封筒だからといって、郵便番号の記入欄があるものは避けてくださいね。
また封筒には表面に「御布施」、裏面に名前や金額を書いておけば十分です。
ネットで調べると書き方の説明がいろいろと出てきますが、ペット葬儀においてはそこまで慎重にならなくて大丈夫です。あまり気を使い過ぎず、供養する気持ちをもっとも大切にし臨んでください。
葬儀はどこに依頼する?
ペットの火葬をお願いするところは「自治体」「ペット霊園」「訪問火葬」の3つです。
この中で確実にペット葬儀ができるのはペット霊園です。
ペット霊園はさまざまな葬儀・火葬プランがあり、柔軟に対応してもらえるため安心です。
また訪問火葬では葬儀ができる業者とできない業者がありますので、しっかりと確認しておきましょう。
なお自治体の場合、火葬はお願いできますが僧侶を呼んでお経をあげてもらうことはできません。
葬儀を希望するならば「ペット霊園」か「訪問火葬」のどちらかにお願いしましょう。
まとめ
ペット葬儀には必ずしもお布施を用意する必要はありませんし、渡す人は少数です。
しかしお布施をすることとは僧侶に感謝の意を込めて金銭を渡す行為であり、仏教では良い行いとされています。
良い行いはめぐりめぐって自分に返ってくるだけでなく、亡くなったペットの供養にも繋がります。
ここで大切なことは、お布施を用意することよりも、これまで一緒に過ごしてくれたペットへの感謝と供養をする気持ちを持つことです。しっかりと自分の心を整理して葬儀に臨むようにしましょう。