コラム
ペット葬儀の流れ。問い合わせ先や手続き方法を解説
大切な家族であるペットが亡くなった時、無事に虹の橋を渡れるよう見送りをしたいと思われることでしょう。
人間と同じように葬儀をしてあげたいと思うのは当然な流れだと思います。
でも、初めて体験するペットの死。
どこへ問い合わせたら良いのか、どのように手続きをしたら良いのか不安になりますよね。
ペットの葬儀とはどのように行われるのでしょう？
一般の葬儀場で引き受けてもらえるの？
ここでは、そんな疑問や悩みにお答えします。
犬だけは亡くなった時の届出が必要
登録を受けた犬が死亡してしまったときや、犬の所在地・所有者の住所の変更、また所有者を変更した場合の届出が法によって義務付けられています。
犬の登録が生涯1回になった現在、犬が飼われている状況を的確につかむため、飼い主の方はこれらの届出を必ず行わなければなりません。
引用：東京都福祉局「犬の登録制度について 」
上記の東京都福祉局でも表記があるように、ペットの中でも犬が亡くなった時は届出が必要となります（ただし、マイクロチップが入った猫が亡くなった場合は、指定登録機関に亡くなったことを届け出る必要があります。）
また、亡くなった場合はお住まいの市区町村に連絡すると有料で引き取ってくれる場合も多いようです。
ただし、今やペットは家族の一員。
埋葬までしっかりお別れのセレモニーを行いたいと思われる方が大半ではないでしょうか。
元気なうちは考えたくなくても、いつか来る別れのためにペットの葬儀について考える機会を持つことをおすすめします。
ペットの葬儀について
ペットの葬儀は、一般的にペット霊園などが葬儀から火葬までを行っています。
いくつかの候補の中から葬儀会社が決まったら、打ち合わせをし、あとは葬儀会社が葬儀のための準備や火葬など手配してくれます。
最近では、自宅まで火葬炉を搭載した特別車で葬儀会社が来てくれて、安全な場所で自宅近くで火葬を行うこともあります。
詳しいことは各葬儀会社へ問い合わせてみましょう。
ペット葬儀の流れ
個別に行うか合同で行うかによって葬儀の仕方や値段などが変わってきます。
個別に行う場合は、家族の立ち合いや最後のお別れ会があった後の火葬となります。
合同で行う場合は、葬儀会社が引き取り、他のペットと共に火葬されます。
家族のみで個別に葬儀を行う場合の流れを見てみましょう。
- 飼い主が、亡くなったペットと一緒に葬儀場へ（葬儀会社によっては送迎プランもあり）
- 葬儀の読経や旅立ちのセレモニーなどを行い、火葬前に亡くなったペットと過ごす最後の時間を持つ
- 葬儀後に火葬施設で火葬。火葬後はそのまま埋葬される場合と、遺骨を骨壷に入れて家に持ち帰る場合があります。
詳しいプランについては葬儀会社へ問い合わせてみましょう。
ペット葬儀費用の相場はどのくらい
ペットの葬儀を葬儀会社に依頼する場合、費用の相場はペットの種類や大きさによって変わってきます。
合同火葬か、個別火葬、埋葬まで希望するのかによっても価格が違うので、ご自身の希望をきちんと伝えることが大切です。
一般定期な相場
- 大型犬 4～6万円
- 中型犬 3～4万円
- 小型犬や猫 2～3万円
- 犬・猫以外の小動物 1～2万円
葬儀会社ではペット葬儀の見積もりを出してくれるので、一社だけで決めず、複数の会社に見積もりを依頼し、比較検討することをお勧めします。
葬儀会社と検索するとお住まいの地域のペット葬儀会社がたくさん見つけられるでしょう。
ご家族の思いに応えてくれる葬儀会社かどうか、プランなどをよく吟味して選ぶことが大切です。
ペット火葬後の骨はどうするのがいいの？
葬儀が終わり、火葬後のペットの遺骨をどうするかで悩まれる場合も多いことでしょう。
飼い主さんの考え次第ですが、一般的には以下の選択肢が考えられます。
- 火葬をおこなったペット霊園で埋葬してもらい納骨する
- 遺骨を自宅に引き取り、忌日（49日、百箇日、1周忌等）に霊園に
- 持ち帰った遺骨を手元に置いて自宅で供養する
- ペンダントやプレートなどに加工して肌身離さず持ち歩く
- 海洋葬や樹木葬などの方法で供養する
火葬した場所で埋葬してもらうことが、少し前までは一般的でした。
しかし今では家族の一員だったペットであれば、寂しくないように手元に置いておくことも増えてきているようです。
ペンダントやプレートなどにすることも人気の昨今、それぞれのお考えで、最良の選択をしたいものですね。
まとめ
現在ではペットは家族の一員。
人間の子供以上に大切にされている方も大勢います。
そんな家族の一員のワンちゃん・ネコちゃんが亡くなった時の悲しみは相当なもの。
最後の見送りである葬儀の場も、人間のお葬式のようにきちんと手間をかけて見送ってあげたいと言う方が増えてきています。
元気だった頃の思い出の品や好きだったおもちゃ、大好物だったご飯やおやつを棺に一緒に入れて寂しくないように送ってあげましょう。
心を込めた見送りならば、ペットは安心して虹の橋を渡り喜んでくれるに違いありません。
