コラム
ペットが亡くなったら何をする? 葬儀の手配や役所への届け出方法について
いつかは来ると分かっていても、ある日突然やってくる愛するペットとの別れの時。
いざという時に慌ててしまい、やり残したことが多いままだと、後悔ばかりが残ってしまいます。
ペットが安心して虹の橋を渡れるように、心を込めて見送りをしてあげたいものです。
そのためには、今から見送る時の知識だけでも仕入れておきましょう。
葬儀や見送りのしきたりにはどのようなものがあるのかご紹介します。
ペットが亡くなってすぐすること
自宅で亡くなる、または病院で亡くなって自宅へ戻ってきた時、どんなことをするのが愛するワンちゃん/ネコちゃんのためになるのでしょう。
まずはペットが亡くなってから葬儀を行うまでの間、自宅でのペットの安置方法についてご紹介します。
見送りの準備
亡くなった後、ゆっくりと眠らせてあげるためには、以下のものが必要となってきます。
自宅で用意できない場合は、ペットの葬儀店が用意してくれるところもあるので、心配な場合は問い合わせると良いでしょう。
ゆっくり眠ってもらうための棺
大切な家族の一員だったペットの場合、亡くなってもすぐには見送ることはできないでしょう。
ゆっくり眠ってもらい、旅立ちの準備をするためにも棺を準備します。
体の大きさに合わせた段ボールや、木など燃える素材の箱を準備します。
寂しくないように棺の中に一緒に入れるもの
棺の中には、長年使っていた布団やタオル、毛布を敷いて、お気に入りのおもちゃや大好きだったごはん、おやつを一緒に入れると安心ですね。
ただし、缶やプラスチック容器、ビニールなどは火葬をする際に影響が出る可能性があるので、担当者に確認した方が良いでしょう。
旅立ちは花とともに
タオルなどで包んだ体の周りに、花をたくさん入れてあげましょう。
棺に入れる花に特に決まりはありません。
散歩道でよく匂いを嗅いでいたお気に入りの花や、季節の花を自由に選んで入れてあげましょう。
濃い色の花は色移りすることも考えられるので、人間の時同様、薄い色合いの花を選ぶと良いでしょう。
ドライアイスで冷やす
旅立ちの時までは離れ難いもの。犬友さんが訪れて思い出話をすることもあるかもしれません。
少しでも長く綺麗に見送るためには、ドライアイスが必要でしょう(保冷剤でも代用可能)暑い季節には特に多めに準備したいものです。
自宅で安置できる日数は?
棺の用意が整ったら、少しでも長くお別れの時間を取りたいものです。
室内の状況によって異なりますが、亡くなった体を安置するためにはドライアイスは必ず必要です。
目安として夏場は4~7日、冬場は7日~10日くらいまで安置しておくことが可能です。
頭とお腹を冷やすと、安置する時間をのばすことができると言われています。
火葬の手配は何日以内?
安置できる期間(夏場は4~7日、冬場は7日~10日くらいまで)の目安がわかったら、その範囲内で火葬の手配をしておくことが必要です。
季節に合わせて早めに火葬の手配を行い、安心して旅立たせてあげましょう。
ペットが亡くなってしばらくしてからすること
葬儀が終わってからでも間に合う事柄もあります。
亡くなってすぐは、気が動転しており、悲しみの中、役所の手続きなどまで手が回らないものです。
ペットが亡くなった場合、ペットの葬儀の手配だけでなく、ペットの種類によって役所に手続きをしなければならない場合があります。
葬儀後の落ち着いた時に行う手続きをまとめてみました。
役所への届出
◆犬の場合
犬は、飼い始めた時には登録が義務付けられています。
このため、亡くなった場合も役所に亡くなった届出をすることが必要になります。
犬が亡くなった場合は、以下の手続きを行います。
- 死亡から30日以内に届け出をしている市区町村、または保健所に「死亡届け」を提出
- 飼い主の住所、氏名、犬の死亡年月日、登録番号を報告
- 犬鑑札、狂犬病予防注射済票、死亡届を提出する
- 愛犬に血統書があり、登録していた場合は、抹消する手続きを行う
- マイクロチップで登録をしていた場合は、登録機関に亡くなったことを届け出る
◆猫の場合
犬と異なり、猫やその他の動物には義務付けられている登録などはありません。
ただし、2022年6月1日から、ブリーダーやペットショップ等で販売される犬や猫には、マイクロチップの装着・登録が義務付けられるようになりました。
マイクロチップの入った猫が亡くなった場合は、指定登録機関に亡くなったことを届け出る必要があります。
ペット保険の解約
ペット保険に契約していた場合は、保険契約は失効となるため手続きが必要です。
詳しいことは、各保険会社に問い合わせましょう。
ペットの通販などの解約
ペットのフードやトイレシートなど、定期的に通販で購入していた方も多いことでしょう。
葬儀後も届いてしまう可能性があるので、亡くなったことを速やかに届け出ましょう。
まとめ
我が子同様だったぺットが亡くなるということは、本当に辛く悲しいことです。
亡くなってすぐすること、落ち着いてからすることそれぞれをまとめてみました。
家族の一員だったペットだからこそ、後悔しないようにしっかりと丁寧に見送り、心を込めてお別れの準備や手続を行いたいものですね。