コラム
亡くなったペットの目が閉じないときは?飼い主さんがとるべき方法
大切なペットとのお別れは、とても辛く哀しいものです。
しかし、飼主さんがペットが気持ちよく旅立てるように最期のお世話を心を込めておこなってあげましょう。
本記事ではペットの目を閉じる方法や閉じない場合の対処方法について紹介しています。
亡くなったペットの目を閉じる方法
亡くなったペットの目を閉じる理由には、目の乾燥を防ぐことや安らかに眠ってほしいという飼主さんの願いも込められています。
亡くなってから数時間で身体は硬直してしまうため、ペットの死後なるべく早く行ってあげましょう。
目を閉じてあげるためには以下のような方法があります。
- 上瞼と下瞼を指で挟みながら押さえる
- 上瞼を下ろすように手でしばらく押さえる
人差し指と親指でペットの上下のまぶたををくっつけるようにし、数分はしばらくそのままの状態で固定をします。
場合によっては閉じないこともありますが、強く触ったりせずに何度か繰り返し行ってみましょう。
目を開けたまま亡くなるのはなぜ?
目が開いた状態で亡くなるペットの姿を見ると痛がったり、苦しんだりしなかったか飼主さんとしては心配になってしまうかもしれません。
しかし犬や猫などの動物は目が開いたまま亡くなることが一番自然な状態なんです。
目が開いたまま亡くなってしまうのは、ほとんどの犬や猫に言えることですが、比較的に目が大きい子ほど、まぶたが開きやすい傾向にあります。
これは死後、目のまわりの神経が圧迫されて、瞳自体が押し出されるようになってしまうことや周辺の皮膚が張っているなどの体の構造上仕方のないことです。
とはいえ、外見的なショックやペットの目が開いた状態のままだと安らかに眠れないようにも感じてしまうものです。
ペットの目が閉じなかった場合に飼主さんはどのように対処したら良いのでしょうか。
亡くなったペットの目が閉じないときは?
ご遺体の目を閉じてあげようとしても閉じない場合があり、どうしたら良いか困ってしまう飼主さんも多いでしょう。
目を閉じないときの対処方法としては、飼主さんの判断で以下の方法で対処しましょう。
- 接着剤やテープで固定する
- そのままの状態で布をかぶせる
ペットの葬儀では家族内で行うことが大半ですので、まぶたが開いていても無理に閉じる必要はありません。
接着剤などを使うことに抵抗があればお顔にハンカチを優しくかけてあげて下さいね。
ペットにしてあげる最後のお世話
ペットの亡くなった状況などにもよりますが、自宅で亡くなった場合はお見送りをするまでの準備を飼主さんが行うことも増えてきました。
ペットの目を閉じてあげるのと同じく、身体をキレイに拭いてあげたり、ご遺体の硬直が始まる前に体勢を整えてあげたりして身なりを整える「エンゼルケア(死後処置)」を最期のお世話として飼主さんが行うこともできます。
ペットの葬儀や火葬
ペットの葬儀などは業者によってもさまざまなプランが用意されています。
プランを事前に決めておけば人の葬儀と同じようにスムーズな流れで行うことができます。
また「どのようなお見送りをしてあげたいか」を事前に考えておくと飼主さんが後悔せずに納得のいくお見送りができるでしょう。
ペットとのお見送りまでの過ごし方
ペットのお見送りまで自宅で過ごせる時間は2~3日程度と時間が限られています。
できる限り一緒に寄り添ってあげたい気持ちもありますが、ご遺体が良い状態でお見送りの日を迎えることが望ましいでしょう。
エアコンの温度設定
ご遺体を安置するときに最も大切なのは、できる限りエアコンの温度を低くすることです。
夏場はとくに腐敗が進むのを避けるため温度設定には気をつけなければなりません。
ご遺体の安置場所は別の部屋や部屋内の温度が低い状態を保てる涼しいところで過ごさせてあげましょう。
バスタオルで身体を包む
外気が直接ご遺体に触れないようにバスタオルなどで身体を包むようにすると腐敗が進むのをある程度おさえてくれます。
ドライアイスや保冷剤を使って身体を冷やす
エンゼルケアを行った後は自宅にある「ドライアイス」や「保冷剤」を使ってできる限り身体を冷やすことが大切です。
保冷剤などでご遺体の被毛が濡れてしまわないように身体と保冷剤の間にタオルやペットシーツをはさんであげると良いでしょう。
まとめ
人も犬も生きている以上、死はいつもとなり合わせにあります。
大切なペットが死を迎えたら、生涯を生き抜いたペットに寄り添いながら静かに目を閉じてあげましょう。
目が開いたまま亡くなってしまうのは死を迎えた動物として自然な姿。
飼主さんの方で閉じてあげても、しばらくすると目が少しだけ開いてしまうことがあるかもしれません。
無理に行えば眼球を傷つけてしまう恐れもありますので、目を閉じるのが難しい場合はお顔にハンカチをかけてそのままゆっくり休ませてあげて下さいね。